トランスメディア提供アイコン01 コミケ66夏コミレポート         ダメ人間の証明 その2

母さん あれはいやな帽子でしたよ。
僕はあのとき ずいぶん怖かつた。
だけど いきなり視界に飛び込んできたもんだから…




8月15日(コミケ三日目)

●02:00~


昨日よりも早めに起床。例によって黙々と朝食(?)をとり準備を進める。
深夜番組を横目で見ながら朝食というのもなんか妙である。
家を出る前にネットで天気予報をチェック。どうやら雨が降るのは免れないらしい。
夏コミは時折雨にたたられる。
今回は大丈夫そうだと思っていたがそうは問屋が卸さなかったようだ。
仕方なく装備からGBAをはずし、折畳み傘と防水のためのゴミ袋を確認して家を出た。
前日と同じく某駅から山の手線に乗る。今日は前日知人と電話で相談した結果東京駅で降りることにする。


●04:50~

東京駅到着。急いで階段を駆け下りようとするといきなり眼前に傘が飛び込む。何を考えているのか階段の途中で傘の開閉を試している奴がいた。頭に来つつも無言で傘を押しのけ、そのまま駆け下り八重洲口へ。
予想は当たったらしく八重洲口には既に数名の同志が。そのうちの何人かと交渉、4人で相乗りすることに。ちなみにこの4人は互いに今日会うのが初めての赤の他人同士である。その為かタクシーに乗り込むとなぜか運ちゃんとしゃべっているのは助手席に座った私だけであった。しばらくすると雨が降り出す。運ちゃんによると03:00頃も降ったそうだがしばらくして止んだそうだ。この雨もそうなって欲しいと願っていたが、会場に近づくに連れて逆にひどくなってきた。会場へ向かう路上には、傘や雨合羽を着て徒歩で会場へ向かう一般参加者達の姿も見かけた。


●05:10~
会場に到着。なんとか高架の下で止めてもらい、運ちゃんに料金を払った後、相乗りした方々からお金をもらう。どうやら一人頭800円強で来れた様だ。次回からはこのルートを使おう。
折畳み傘を差して西側待機場へと急ぐ。既に雨は土砂降りになっていた。
3日目はやっぱり人が多い。並んだ場所はやぐら橋を降りた、昨日よりもかなり後ろの位置だが傘で行列が膨らんでいるはずだから、開場前には入館できるはず。

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まず、今日会場で落ち合う予定の知人に携帯でモーニングコールを入れる。知人に雨が降っているのを告げると「窓の外を見るのが怖いんだよ~」と言う。仕方がないので「現実を見てください!」と檄を飛ばす。思えば私をコミケに引き入れたのは彼なのだが今では私のほうがベテランである。
しかし雨で何がつらいかというと座れないことだ。折り畳みイスを持ってきているなら話は別だが私は荷物がかさむのがイヤなのでもって行かない。まぁ昔(1999年コミケ56夏二日目)は3時間以上立ちっぱなしで乗り切った。なんとかなるだろう。
あと前後左右の傘から落ちる水滴にも用心しなくてはいけない。私はカバンをゴミ袋に入れて防水対策を施す。
中には知人に渡すために昨日買った同人誌も入っているのだが、それは前日寝る前にゴミ袋に入れて防水対策を施してある。


●土砂降りをやり過ごすために

一般参加者は様々な工夫をする。たとえばこの方だが

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カンのいい人なら気づいたであろうが、これはゴミ袋に頭と腕を出す穴を開けて作った簡易雨合羽である。
この方の背中の模様は「70リットルゴミ袋」の表記である「70」が逆さになっているのだ。
私見で5~10%の人間がゴミ袋を雨合羽にしていたが実際はもっと多いかもしれない。

イスに座る人はもう一つゴミ袋を使ってスカートにしていた。無論足が雨に濡れない様にである。
もはやゴミ袋はコミケ一般参加者達の標準装備と化しているようだ。


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折畳みイスを持ってきてない人はひたすら立って待つ。
寒いので雨合羽が上着の代わりになるのではなかろうか。
ちなみに手前左端に座っている方もゴミ袋雨合羽を着ている。

蛇足だがこの写真を撮った際、自分がカバンを置いた場所を見失いそうになった。周りは似たような風体&装備の人ばかりな為、うかつに列を離れるとすぐ自分がどこにいたのかわからなくなる。列を離れる際は何らかの近くにあるランドマークを目印にしておかなくてはいけない。

とりあえず私は06:45までひたすら立って待ち、ワンザ有明へ行き朝食をとる際に座ることにする。
そういえば周辺のビルには雨宿りの一般参加者でいっぱいである。

06:45にカバンを列に残しワンザ有明へ。前日と同じくサンドイッチを食べトイレに行った後、列に戻り雨の中攻略サークルの場所を確認。今日は幸いにも外に並ぶサークルは無い様だ。
その後またひたすら09:30ぐらいまで待つ。正直つらいが慣れてしまえばどうってことない…そう自分に言い聞かせながら。


●09:15~

昨日よりは早めに動き始める。階段を登ってやぐら橋を渡らねばならないためだ。
皆黙々と行進するがここで最初の難関が。
毎回そうなのだが、入場までの路上にはいろんなものが落ちていてすごく怖い。ほとんど前に並んでいた人々の忘れ物である。
踏んだら絶対すっころぶ。しかし決して行進は止まらない。だから皆下を見ながら注意深く進む。
雨でグシャグシャになった新聞紙、携帯折畳みいす、コンビニおにぎり、ペットボトル…
その中でも一番奇妙だったのは「やぐら橋」の途中になぜか落ちていた麦藁帽子だった。

「母さん あの帽子 どうしたでせうね?
ええ 夏コミ三日目 やぐら橋から館内へ移動する道で
路面に落ちてゐたあの帽子ですよ。

母さん あれはいやな帽子でしたよ。
僕はあのとき、ずいぶん怖かつた。
だけど、いきなり視界に飛び込んできたもんだから…」

一瞬こんな詩を思い浮かべてしまうがそれどころではなく、冷静に、そして的確に帽子を踏まないようによける。
なんとか開場前に館内へ入れた。昨日と同じく東側の456へ進む列に並ぶ。


●10:00~
毎度のごとく開場と共に沸く拍手。
そしてエスカレーターへ。雨のせいなのか、妙に鼻を突くニオイがする。不快だが人間の五感で真っ先に麻痺するのは嗅覚だそうだ。実際私も数分で気にならなくなった。
エスカレータを降りて最初のサークルへ。順調に行列最後尾を発見し並ぶ。ふと行列近くの柱に妙なものがあるのに気づく。

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誰かが落としたらしい小銭入れがガムテープで貼ってあった。
ダイナミックな掲示法である。果たして落とし主は現れるのだろうか?


その後もいくつか予定のサークルを回る。昨日よりも回るサークルが多くて少々きついメニューだが西に行く予定が無いのが唯一の幸いだった。しかし本当に三日目は人が多い。移動中に何度も他の一般参加者とぶつかった。その際自分の腕に他人の衣服が触れると、それがびしょ濡れなのが分かる。おそらくは今まで会場の外にいたか、外に並ぶサークルに行ってたのであろう。嗅覚はすぐに麻痺したが触覚はなかなか麻痺しない。夏コミはニオイよりもこういう「肌と肌のふれあい」のようなものが一番つらい。

●11:30~

なんとか全てのメニューを消化しきって一旦東館を離れる。館内に設置してあるベンチに座り込んで休息と戦利品の確認をする。

周りにもそういう人々で溢れかえっていた。

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戦利品の確認、チーム内での交換、力尽きた者、状況を静観する者。
この間にもまだまだ人が入ってくる。
そろそろピークに達する頃だ。

●12:30~

知人と待ち合わせのため再び東館へ。最初のピークを過ぎ去ったのか会場内は少し動き回りやすくなっていた。
(ちなみ二度目のピークは昼食後や午後からの参加者が集まる13:30以降らしい)
辺りをブラブラしながら予定外のサークルを見ると面白そうな本がいくつかあったためつい買ってしまう。
毎度ながらコミケには予想外の出費がつきまとう。
なんとかセーブしながら時間をつぶした後、知人と待ち合わせの場所になっている、共通の知人が出しているサークル前へ。

●13:30~
知人と遭遇し、ブツを渡す。サークル参加の知人にも挨拶をし、一緒に会場を後にする。

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会場の外では雨が止んでいた。もっと早く止んで欲しかった。
夏の祭りが終わったせいかなんか清清しい。


その後、会場近くにあるイタリア料理のファミレス「サイゼリア」で食事をしてしばし雑談、臨海線に乗り込み、途中の駅で別れ帰宅した。


●ダメ人間の証明
帰宅後、夏のイベントをほぼ計画通り乗り切ったことでしばし感慨にふける。
そして家を出る前に予約しておいた「デカレンジャー」のビデオをチェックする…
ん?
あれ?
なんで石原慎太郎が強気な態度でしゃべってるの?
まさか予約を間違えた?

頭がまっ白になってなぜかあの詩が頭をぐるぐる回った。

母さん あの帽子 どうしたでせうね?
ええ 夏コミ三日目 やぐら橋から館内へ移動する道で
路面に落ちてゐたあの帽子ですよ…




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by AshikaRecord | 2004-08-16 23:12 | コミケ66夏コミ2004

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