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404 Blog Not Found:いい仕事をするためのたった一つの心得 - 「美しい」から「かっこいい」へ

上記記事の

「「美しい」(beautiful)と「かっこいい」(cool)の違いって、何だろうか。

私は、それを「背景」と「動き」に見いだしている。

美しいものごとというのは、それだけ(text)を取り出してもかなりの程度成立する。美男美女は、肖像だけで美しいからそう呼ばれる。それに対して、かっこいいものごとというのは、環境(context)があってはじめて成立する。そこでは美男美女も簡単に三枚目になるし、「そうでないひともそれなりに」な人でも簡単に二枚目になれたりする。」


の部分を読んで連想したのが第一次世界大戦における野戦服の変化
連合国側、枢軸国側とも序盤と終盤で結構変わるのですが、両陣営共に似たような変化が起きているんですね。
序盤の野戦服は「美しい」方ですね。ボタンがいっぱいあって、体のラインにそって採寸したかのごとくピッチリしていて、兜には角なんかついちゃってたりする。「担え銃」なポーズでビシッと直立不動しているだけでも絵になりそうです。
それが終盤になると見た目「もっさり」な感じになるのです。ボタンの数が減り、ポケットが増えて襟や体の各部にゆとりが出来てきます。ヘルメットには角も装飾もありません。「かっこいい」かはともかく見た目には動きやすそうです。

この変化にどういう背景があったかというとおそらく「塹壕戦」があるのではないかと思います。



第一次世界大戦までのヨーロッパでの野戦といえば、軍隊がまるで観兵式のような一糸みだれぬ行軍をして、陣形を崩さないまま射ちあうというのが普通でした。
軍隊も三十年戦争の傭兵主体のグダグダな戦争の反省からか国ごとに常備軍の設立に力を入れ始め、軍装も野戦服というよりは制服の側面が強そうなデザインです。
それがアメリカの南北戦争をきっかけに変わり始めます。(聞いた話ではイギリスの対アフガン戦争も南北戦争とならぶ大きなきっかけだそうですがこっちの方はよく知りません。(^_^;)
小銃は銃身に螺旋状の溝(ライフリング)が入って命中率が上がり、機関銃が発明されると、それまで主流だった歩兵による「一斉射撃後、白兵戦へ持ち込むため銃剣で突撃」という戦術は一方的な射撃の的になりました。
(手動による連発が可能なボルトアクション式のライフルも既に発明されていますが南北戦争で使われたかは存じません。むしろ日露戦争では猛威を振るったそうです。)
そのため敵からの射撃を避け、味方の射撃をしやすくするための塹壕が利用されるようになります。

第一次世界大戦ではとにかく両陣営とも敵に背後に回りこまれないようにと塹壕を掘り続けました。最終的に塹壕はスイス国境からイギリス海峡まで到達したそうで、とにもかくにも両軍は「いかに塹壕を突破するか」に頭を悩ませました。
大砲や迫撃砲による砲撃、毒ガス攻撃(!)、戦車による強行突破…様々な方法で塹壕の一点を突き崩したとしても、塹壕は被害を最小限に食い止めるためジグザグに掘られていたり、二重三重に展開されていたりするため、その後拠点制圧のための歩兵による突入が行われた場合もありました。銃剣による突入もあったでしょうが、狭く迷宮のように入り組んだ塹壕の中では不意に遭遇した敵兵との格闘戦がしばしば起きるため、取り回しの効くナイフや釘バットのような即席棍棒などが用いられたそうです。特に最凶だったのは塹壕を掘るのにも使われたスコップだったとか。

そんな環境下ではピッチリ動きにくい服よりは動きやすいゆとりのある服のほうが求められたのではないでしょうか。
「かっこいい」かはともかくとして頼もしく思われたのは間違いないと思います。
ちなみにトレンチコートも第一次世界大戦時、塹壕(英語でtrench)での防水・防寒コートとして生まれたものです。
まぁこちらはもう「塹壕」という環境を必要としないファッションとして確立されてるようですね。


最後に蛇足ですが、第一次世界大戦の引き金になった「サラエボ事件」で死んだオーストリア皇太子のフランツ・フェルディナント大公
裏取ってないんでヨタ話なのかもしれませんが、この方は大変なオシャレさんで、服を着た後、動いてもずれたりしないように服をピッチリ縫い合わせていたそうなのです。そのため銃撃に遭った後は手当てをしようにも服を脱がすのに手間取ったため手遅れになったのだとか。
もし本当ならマンガ「エマ」に描かれたような美しい産業革命時代の終わりを象徴するような出来事だなぁと私は思ってしまうのですがチト強引ですかね?(^_^;

by AshikaRecord | 2009-05-12 22:06 | 軍事・サバゲー | Trackback | Comments(0)

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