トランスメディア提供アイコン01 世間の車窓から(2007.09.22 後編)

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「一都六県160円中回りの旅」後編です。
今回の旅はここ、高崎駅をターニング・ポイントと見据えて計画を立てました。
なぜなら…
高崎駅は
駅弁がおいしいと
聞いていたからです。

山の幸たっぷりの「だるま弁当」、鶏肉が存分に味わえる「鶏めし弁当」、豪華な「上州舞茸弁当」等など、駅弁の宝庫です。これを昼食とせずしてどうしましょう。
まずは両毛線ホームの売店で駅弁を買うつもりでしたが、売店が見当たりません。慌ててホームにいた駅員さんに聞くと、階段上った駅なかのとこにあると教えてくれたのであわてて階段を駆け登ります。すぐに駅弁の売店はみつかり、前から目を付けていた「鶏めし弁当」をゲット。
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駅員さんにも確認とりましたが両毛線はボックスシートがあると調べもついていたので、車内で駅弁を食べることにします。
それでは群馬・栃木・茨城・千葉回り編の開始です。




●高崎10:10→小山11:52(両毛線)
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高崎線が入ってきました。相次ぐ乗り継ぎ行程変更により当初立てた計画よりも1時間早いペースで乗り継いでいます。まずは駅弁を食べるためボックスシートを確保。そして走り出してから、駅弁を開きます。
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ご飯の上には鶏肉が満載!そぼろ、照り焼き、コールドチキン!黒いのは海苔なんで超豪華な海苔弁といった感じです。上の小さなおかずは左から舞茸入り肉だんご(メンチカツっぽかった)、玉こんにゃく、栗の甘露煮、梅糀漬け(歯ごたえカリカリ)と香味きゅうり(高菜だと思ってた)です。
いや、これがホントおいしい!僕は駅弁食べない方なんですがこれはおいしいです。ひとつ注意する点をいえばそぼろはこぼれやすいので慌てて食べないようにすることでしょうか。つうか一部豪快にズボンにぶちまけちゃったので。
しかし風景を見ながら食べる駅弁は旅愁を引き立ててくれますね。

さて、満腹になった後は後半の乗換行程の再構築のためまた時刻表をひらきます。
旅行の性質が性質だけに読むのが時刻表メインというのもなんか妙ですがこれはこれで楽しいです。なんか毒が回りかかってます。
再構築もすんだ後はぼーっと窓を眺めますが、いきなりサッカーボールを模してペイントされたガスタンクが見えてきました。あいにくそんなものの存在を知らなかったので写真も撮り逃してしまいました。(ちなみに進行方向右手、調べてみたら桐生の前あたりだそうです。)
そうこうしてるうちにまた居眠り。まぁこの路線も終点まで乗るので安心したのでしょう。そしていつの間にか終点小山(「おやま」と読むそうな)駅に到着しました。
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この写真だとわかりにくいですが、回りはコンクリートの支柱でかこまれた少々薄暗い殺風景なホームでした。なんか秘密基地の地下って感じです。ここでは乗り換えに40分近い余裕があったのでトイレに寄って、水戸線のホームへ赴きます。ちなみに途中こんなコーナーが。
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文化財らしい「下野人形(しもつけひとがた)」の展示紹介コーナーです。でも一番左のでかい人形はちょっと不気味でした。夜前通ったらきっと恐いだろうな…なんて思いながら水戸線のホームを目指しますが…すこしというか、かなり乗り場が離れているので少々時間がかかりました。40分とは言いませんがここでの乗り換えには時間に余裕を持たせておいた方が良いようです。

●小山12:36→友部13:40
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水戸線ホームは両毛線ホームはとは打って変わって日当たりのよい場所でした。文字どおり水戸線ホームは陽で両毛線ホームは陰と言う感じです。時間もあり列車も三両ぐらいだったので余裕でホームから写真が撮れました。
しかしこの日は久々に夏の暑さがぶり返してきたのでホームの自販機でアイスクリームを買って食べます。
ちなみに既にホームに停車していた車両、いつ乗り込めるのかな…としばらく待ってたのですが実は既にドアが開いてるのに気づかず、もう中には乗り込んでいる人もいたのでした。
慌てて乗り込みシートを確保。しかし時間に余裕があったので暇つぶしにゲームをします。そうしているうちに列車は発車。
この路線ではもう完全に田舎を走ります。ほぼ田園風景で建物を探すのが難しい区間もありました。既に稲刈りが終わった田んぼも見えました。今年は豊作だったのでしょうか。
しかし栃木と茨城をつないでいる路線とはいえ、乗る人々は地元の中高生らしき子供たちがメインでした。まぁ土曜の昼という時間もあったかもしれませんが。こういう地元密着な列車にただ列車に乗るために乗っている自分は少々浮いていました。
でもこれが楽しいのです!すでに疲れが出始め、途中何度も居眠りしてるけどなんか楽しいのです!「品川から秋葉原にいく」という「目的」は「手段」に、「列車に乗る」という「手段」は「目的」へと、完全に入れ替わっています。かの高名な物理学者アインシュタインは「私は人生で2度しか奇跡を見たことがない。1つは核融合、もう1つは複利だ。」と語ったそうですが今の東京に存命だったら「一都六県大回り」を三つめの奇跡に入れてくれたかもしれません。(違)
ちなみにこの列車、栃木と茨城の境を越える際、使用電力の違いにより交流と直流を切り替えるため一端電源をOFFにする「死電区間」なるものが存在するそうなのですが、居眠りしてたのか全く気づかず。そんな調子で列車は友部へ到着。
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なんか絵になりそうだったのでホームにて撮影。列車と工場とくるとつげ義春の「ねじ式」を思い出してしまいます。

●友部13:46→土浦14:16
(常磐線
実際は5分遅延の友部13:51→土浦14:21ぐらい)

ここでは最初30分ぐらいの余裕をもって乗り換えを予定していたので一旦トイレに寄って、常磐線ホームへ赴きました。
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しかしここでホントに奇跡が!朝に東海道線で見た運行の支障のせいか、乗り換えは無理だと思っていた13:46の土浦行きがおよそ5分ほどおくれていたのです!
それを知ったらやることは一つ。
時刻表を引くのです!
もはや手頃な足場を探すフリークライマーのような感覚です。ちょうど良いタイミングで土浦始発の乗り継ぎ列車がありました。朝、府中本町駅で買ったミルクコーヒーを一気に飲み切ってエネルギー補給をして最後の長時間乗車に臨みます。
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まもなく列車が入ってきました。車内はかなり混み合っていて座れませんが、土浦までは数駅なので立つことにします。列車走行中、窓から放牧されている牛が見えました。放牧といっても小屋の前の林に一時的に放してるだけといった感じでしたが、久々に生きた牛を見ました。今度は居眠りする間もなく土浦へ。駅に降りたら土浦始発の列車を待ちます。

●土浦14:32→上野15:40(常磐線)
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こちらの列車は始発というのもあったのか定刻で到着。ドアの前に立って、なかなか開かないなと思っていたら、この列車はドアの横のボタンを押して開ける方式でした。知らなかったとはいえすぐに気づかないというのはもうかなり疲れているのでしょう。とにかく乗り込んでシートを確保し。しかし疲れがピークに達しているのか間もなく居眠り。
いつ茨城と千葉の境を越えたのも気づかぬまま、北千住あたりで目をさまします。ねぼけまなこでぼーっと大きな川を越える鉄橋に感動しながら東京へ。
で、やっとこさ最後の乗換駅・上野に到着。
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●上野15:49→秋葉原15:52(山手線)
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乗換ホームに来て、すぐ来た列車に乗ります。もはや秋葉原まで5分足らずです。
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秋葉原到着。最後の気力を振り絞って改札口へ赴きます。
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電気街口は土曜日のお昼というのもあってかかなり混み合っています。おそらく既に切符は自動改札を通れないので、駅員さんのいる改札口へ。駅員さんの一人に切符と自作の乗換マップを渡し、「このルートできたんですけど…」というと一瞬怪訝な顔をされました。しかしすぐに他の駅員さんに相談すると「これ有効なの?」「あ、OK、OK。」というやりとりがあって、改札通過OKとなりました。
秋葉原の街では気力もつき果てていたので特にすることもなくケバブサンド食べて、ラジオ会館軽く回って帰途に着きました。

5:55に品川を出て15:52に秋葉原に到着。
普通に行ったら20分とかからない区間を10時間かけて移動。
30倍の時間かけて行ったことに何か意味があるかといったらまぁないでしょう。
でも楽しかったのです。なぜか。
そして今度は本格的な大回りをしてしまおうと決意してしまったのです。
そのうち本物の「鉄」になってしまうのかどうかは分かりませんが今しばらくはこの達成感に浸っていたいと思います。
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追記:
こんなことやっとられんわーと思った方は10分未満で追体検できる?「一都六県大回り」をどうぞ。
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by AshikaRecord | 2007-09-23 23:50 | 雑記

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