トランスメディア提供アイコン01 『私は永遠の平和を築きたいのだ。』

また数日引っかかっていたので。
以下の記事の内容とはほとんど関係ないのですが…

404 Blog Not Found:民主主義とかけてWeb2.0ととく

のこの部分

作り直しができないとどうなるのか?そのヒントが Asimov の "Robots and Empire"(ロボットと帝国)に出てくる。少しネタバレになってしまうが、もはや古典でもあるし該当箇所だけ紹介する。

この話において、ロボットであるR. Daneel OlivawとR. Giskard Reventlovは、ある必要にせまられて、有名なロボット三原則の第一条の上に、第零条を追加しようとする。

* 第零条 ロボットは人類に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人類に危害を及ぼしてはならない。
* 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。ただし、あたえられた命令が、第零条に反する場合は、この限りでない。

結局その結果、第一条との相克に耐えられなくなったGiskardは機能停止してしまうのだが、ここでなぜロボット達が第零条を追加しようとしたかといえば、この三原則そのものを変更してしまうことは彼らには許されなかったからだ。そのためさらに上位の法則をこさえることで、彼らは問題を解決しようとしたのだが、もし彼らに三原則をも自由に改変できる能力が与えられていたらどうなっていたのだろうか。

もしかしたら、Giskardは機能停止しなかった代わりに、第三条の優先順位を最大限に上げた上で人類を滅ぼしていただろうか。

いずれにせよ、Giskardが機能停止に陥ったのは、自分が未完であることを受け入れられなかったからでもある。彼は状況を計算しつくそうとして、それで生じた矛盾に耐えられなかったのだ。
(上記記事より一部抜粋)


これで思い出したのが東映の名作(ひょっとしたら迷作かな?(^_^;)
大鉄人17
(だいてつじんワンセブン)
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です。



ここから先はネタバレがあるので嫌いな方は読まないで下さい

あらすじはこんな感じです。

地球環境の保全のため、自然災害の予測と対策を打ち出すために造られた巨大電子頭脳・「ブレイン」。
だがスプーンから宇宙船さえも製作可能という「超生産能力」を持つほどに成長したブレインは突如巨大侵略ロボットによる人類抹殺計画を発動した。
ブレインは戦争や環境破壊を引き起こす人類を抹殺することが地球環境の保全につながると結論付けたのだ。

そのブレインの人類抹殺計画によって両親と姉を失った少年・「南三郎」は偶然ブレインが封印していた巨大ロボット「17(ワンセブン)」の封印を解いてしまう。
ブレインは人類抹殺のため、17を己と同等の機能を持った「自分で考え、動き、攻撃できるブレイン」ともいうべき侵略ロボットとして創造したが、あまりにも高機能なロボットとして誕生した17は良心に目覚め、ブレインとは逆に「人類こそ地球環境保全のために必要な生命体」と結論し、ブレインに反抗し、封印されたのだった。

そして封印を解かれた17は人類のため、三郎少年と共にブレインの人類抹殺計画に敢然と立ち向かうのだった。



「大鉄人17」は東映が「ジャイアントロボ」のリメイクを意図して作った巨大ロボット特撮ものです。そのため、「少年と心通わす巨大ロボット」というプロットを基に作られています。

原作は当時東映で「仮面ライダー」「秘密戦隊ゴレンジャー」などの原作を手がけられた「石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)氏」。氏の作品群の中でも珍しい巨大ヒーロー物です。

で、なんでこの作品のことを思い出したかというと「第三条の優先順位を最大限に上げた上で人類を滅ぼしていただろうか。」というとこにひっかかったからなんですね。(^_^;
まぁブレインにも17にも三原則は入力されていません。
ブレインに入力されているのは「地球環境の保全のため、自然災害を予知し、対策を導き出すこと」(ちなみに投稿タイトルは劇中でのブレインの台詞です)であって、「人類(あるいは人間)の生命を護ること」ではありません。
17に至っては「人類抹殺」という目的の基に作られたロボットです。
そんな目的のために作られた17はなぜ「人類を護る」ロボットになったのでしょう?劇中では「高機能ゆえ、独自の良心が芽生えた」とだけ言われていますが、私としてはブレインが「地球保全」という命題を遵守するだけの、受身のコンピュータだったのに対し、17は「自分で考え、動き、攻撃する」という能動的なロボットだったからではないかと思っています。劇中ではそこまで触れられていませんでしたが、その辺も絡めて描かれていたらかなりの傑作になってたんじゃあないかと思います。

じゃあ実際のTV番組「大鉄人17」はすごい傑作だったかというと…そうともいいきれないんだな、これが。(^_^;

まず、主人公三郎少年は17とコンタクト出来ますが、それだけです。(^_^;
17は自律(自立ではない)ロボットなので、三郎少年の命令がなくても勝手に戦ってくれます。三郎少年の頼みを聞いてくれることもありますが、聞いてくれないこともあります。それはその高機能な情報収集・分析能力ゆえなのですが、全てがわかるまでその行動は不可解です。
おまけに話し言葉は「オー!オー!」という電子音なので何を言ってるかさっぱりです。様々に色を変化させる目のシグナルパターンの変化で「YES」「NO」ぐらいの反応ぐらいしかわかりません。
そのため「巨大ロボットを思うがままに操る」という部分が少なく、当時の子供たちには消化不良な部分があったかもしれません。

戦闘の場面でもしかり。
ブレインの造る侵略ロボットのほとんどは、機械クサさを強調した造形がなされていて、人間的な動きをあまりしません。おかげで17と侵略ロボットの戦闘はプロレス的な格闘戦の魅力に乏しかったりします。
まぁ非着ぐるみのロボットはそれだけで単機能に特化された機械という感じがして渋く、好きな人は好きだと思います。

ストーリーも主人公三郎君を中心に展開する話が少なく、その周りのサブキャラなども巻き込む群像劇型の渋いストーリー展開でした。
ある意味「ウルトラセブン」に近い作品だたっと思います。

まぁ上記要素やその他要因(何でも裏番組は当時大人気だったアニメ「キャンディ キャンディ」だったそうで)で視聴率は低くかったそうで、後半は路線変更が行われました。
17は人の言葉をしゃべれるようになり、お話もハードな渋いものから子供向けのわかりやすいものになります。しかしこのテコいれの路線変更も上手く行かず途中ストーリーは迷走するのです。
17の弟ロボット「18(ワンエイト)」も登場しますが数話で退場。

そのためか、1年の放送を待たず(当時の子供向けのアニメや特撮は1年放送されるのが普通でした。)35話で打ち切り。
しかし最終回のストーリーはすごくいいと思ってます。

とまぁすごく薦めたいんですけどチョットためらってしまう「大鉄人17」、つい最近やっとこさDVD化されました。レンタルに並ぶのがいつになるかはわかりませんがいきなり買うのはチトキビシイと思うので、第1話と2話が収録されたビデオ(ちなみにビデオソフトはこれのみ(^_^;)がありますので、マニアックな品揃えのビデオレンタル屋さんで探してみて、あったらレンタルしてみてください。(^_^;

DVD:
大鉄人17 VOL.1【AA】
大鉄人17 VOL.2【AA】
大鉄人17 VOL.3【AA】

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by AshikaRecord | 2006-10-01 21:08 | アニメ・特撮

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