トランスメディア提供アイコン01 コミケ68夏コミレポート         江東区の守護者 その1

これだ。
この、容易に説明のつかない感覚。
なにもかもが己の掌中にあるように思え、
同時にこぼれ落ちつつあるようにも思える
満足と焦燥の入り混じった不思議な気分。
これこそがコミケと言うものの甘美なのだ。
三日とも始発で行かねばならない。
三日とも外周サークルを一人で回らねばならない。
よほどの暇人でもなければ、このふたつは為し得まい。
困ったことに、いまの俺は暇なのだ。






8月12日(コミケ一日目)

●許容もなく慈悲もなく

今回の夏コミはサークル配置の関係上三日連続一般参加をやるハメになってしまった。しかも三日とも外周サークル入りである。
これはかなりの強行軍を予期せねばならない。
よって今回は初日二日目の攻略ブースをかなり限定し攻略後は即時撤退と言う戦略で行くことに決める。
かなり味気ないコミケ参加になるかもしれないが、そんなつまらない予測ですら軽々とひっくり返してくれるところにコミケの魔力と魅力が混在していると言ってもいいだろう。

●3:00~
起床。
前術の戦略方針に伴い、初日二日目は体力の温存を第一にするため、会場へのルートももっとも損耗の少ない大崎駅からのりんかい線始発を用いることにする。これによって起床時間を(少しだけだが)遅くできるし、近所の私鉄も運行を開始しているため大崎駅まで楽に移動ができる。
黙々と朝食を取り、軽くネットで情報収集。
前日より準備していたものをチェックする。
ばらしたカタログ、自作の攻略予定表と会場マップ、暑さでも大丈夫なチョコレート「コーヒービート」(マーブルチョコの親戚・糖衣に包まれているため溶けても大丈夫)、凍らしておいたエビアンと、ミニパック入りのアイソトニック飲料数個、凍らしておいた保冷ゲルパック、購入した同人誌を入れる紙袋、ゴミ袋、折り畳み傘等々…ちなみに各装備の一部は雨に降られたときのためにそれぞれビニール袋に入れて小分けされている。
荷物をチェックした後、早速家を出る。

●4:45~
と思ったら最初の想定外の事態が。
既に雨が降っているではないかッ!
前日の予報では「曇りのち雨で午後から降りだす」だったため、なんとか午前中に攻略し終えれば大丈夫…とたかをくくっていたのだが、甘かった。これだからコミケは油断できない。
とりあえず小雨だったせいもあって傘も差さずにそのまま出発。数分語に最寄の私鉄の駅に到着し始発に乗り込み、途中山手線に乗り換えて大崎駅へ。既にりんかい線のホームにはちょっとした人だかりができていた。
十数分後にりんかい線始発がホームに入ってくる。他の乗客とともに黙々と乗り込んで出発。既にかなり人が乗っているにもかかわらず途中の駅でも一般参加者らしき乗客が続々と乗り込んでくる。今回は前回冬コミの失敗を考慮し、座席に座っておくことにしたためつらい数十分ではなかった。

●5:55~
国際展示場駅に到着。「ここに降り立つもの、全ての希望を捨てよ」と書いてあるわけではないが、ここからが本格的なコミケの始まりである。ホームに降り立った乗客のほとんどが一斉にエスカレーター向けて突撃する。
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人ごみにもまれながら自分もエスカレーターに乗り、駅員やコミケ準備会の人たちに誘導されながら改札へ向かう。既にプールしておいたsuicaをタッチして改札を通過。だが他の改札を見てみるとタッチが上手く行かなかったのかそこで人の流れが止まっている場所もあった。翌日は考える必要があるかもしれない。
駅舎を出た後、早速西側の待機場へ向かう。今回は待機場へのルートも規定されているようだ。途中で西と東の待機場へ振り分けるように標識が立てられていた。
雨はまだ降っている。周りの一般参加者に合わせるようにやっと自分も傘を開く。そのまま待機場の最後尾に赴き、待機場所が確定した後、カバンからとり出したデジカメ・グレイフォックスで一枚撮ってみる。するとまたしても予想外のことが。
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雨により気温が高くなかったせいと、カバンの中の凍った飲料と保冷ゲルパックのせいでカメラ本体が冷え切り、結果湿度の高い空気がレンズ表面で結露してしまったのだ!なんとかレンズを拭きながら撮影を試みるがカメラ内部のメカが冷えているせいなのかすぐに曇ってしまう。結局撮影をあきらめしばし待つことにする。
その後カバンをゴミ袋にいれ防水し地面に置いた後、列を離れ近場の地面に立っている高さ60cm程の街灯に腰をおろすなりして7:00を待つ。

●6:40~
7:00近くになったため、そろそろ開館する近くのショッピング・モール「ワンザ有明」に赴く。既に扉の前には人だかりができていた。数分後、開館し、なだれる人々。中には開館と同時に開店したいくつかのファーストフード店と喫茶店がある。
館内のテーブルへ席取りをする人々を尻目に私は真っ先にサブウェイへ赴き注文をとる。突入する人々のあまりの迫力にカウンターの女性が軽く驚いていた。新顔の店員さんなんだろうか、と考えながら淡々と注文を済ませる。
お金を払いサンドイッチを受け取った後はそのままサンドイッチを片手に相席できそうなテーブルを探す。数分後に相席できるテーブルを発見し、黙々と食べる。食べた後は即座に退散し館内のトイレへ。既にトイレにも行列ができている。用を足した後はまた即座に待機場へ戻る。この間開館から10分強といったところ。

●7:10~
待機場に戻り、なんとか暇つぶしを試みる。傘を片手に雨の中では本も読みづらいし、携帯ゲーム機も扱いにくい。そこで今回はこんなものを用意した。
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携帯AMラジオである。数年前買っておいて忘れていたのを部屋の隅からひっぱり出したもの。外界から途絶したような状況なので軽くニュースでも聞いてみる。
しかし時間帯が悪いのか、聞こえてくるのはニュースそのものではなくて、それを延々と解説する知識人のトークばかり。NHKの外国語講座もあまり面白くないので即却下となった。次の手段は…
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ゲームボーイアドバスSP+「プレイやん」である。「プレイやん」とはGBASPを携帯音楽&映像プレイヤーにできるROMなのだ。(GBAでは使用不可、別途SDカード必要、NintendoDSでも使用可)これで家で変換したMP3やテレビの録画映像などを楽しめるのだ。
これは上手く行った。雨が小降りのときはパネルを開いて映像を見、降りが少し強くなったときはパネルを閉じて音楽を聴く。こうして2時間近くの暇をつぶす。
しかし小降りの雨のせいで周辺の空気は蒸し、かといって日が差さないので気温が上がらない。おかげで凍らせといたエビアンもあまり解けてない。聞いた話ではこういう状況でも熱中症になると言う。発汗が為されないせいで体温が下がらないためだ。心なしか額の部分が熱っぽくなっている気がするため時折保冷ゲルパックで冷やす。

●8:45~
このころから、西側待機場とビッグサイトをつなぐ「やぐら橋」とその階段が封鎖され、周囲があわただしくなり始める。一旦音楽を効くのをやめ、カバンをゴミ袋から取り出し移動に備える。
9:15ごろ、行列が移動を開始。途中何度か止まりながらもやぐら橋を越え、館内へ。途中で列が館内行きと企業ブース&コスプレ会場行きへと分かれる。思ったとおりかなりの人間が企業ブースへ向かっている。だいたい初日に西側に並ぶ人間は企業ブース目当ての人間が多いようなのだ。

●9:20~
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ビッグサイト西館と東館を結ぶ渡り廊下(個人的に「イゼルローン回廊」と読んでいる場所)で止まる。企業ブースに行く人間が多いとはいえ、予想以上に先のほうにこれた。
しばし待つと9:45に井上陽水の「夢の中へ」が流れ、10:00に初日開催の放送。沸き立つ拍手。

●10:00~
早速エスカレーターを降りて館内を突っ切り、館外の外へ並ぶ最初のブースへ。既に雨は上がっていたが曇り空。気温もあまりあがってないせいでカバンの中の凍らせて置いた飲料があまり溶けてない。ちびちびやりながら待つ。行列が長くなかったせいか15分ぐらいで新刊購入に成功。
その後の二つの外周サークルも10分未満で購入。その他サークルの攻略もサクサク進む。そしてブースを出している知人サークルへもご挨拶。こちらもまた味気ないほど数分で立ち去る。そのまま即座に西館へ移動。
こちらもサクサク進める。こうやって書いているとほんとに味気ないが、まだ二日もハードなメニューが残っているとあっては、そんなに時間も体力もお金もかけられないのだ。おかげで写真もほとんど撮れなかった。

結局、11:00過ぎには初日のメニューをクリアし、ワンザ有明で昼食をとった後、帰宅。
軽く寝た後、翌日の準備と情報収集。
天気予報では「雨後曇り 午前中まで雨で強い雨やカミナリにも注意」というあまりうれしくない情報が。以前にも雨と雷の中並んだことはあったがあまり体験したくないものである。
20:00ごろ本格的な就寝に付くが、あすのことが気になってか眠りも浅く、しかも土砂降りと雷の音が聞こえてきた。
明日は本当に大丈夫だろうか?
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by AshikaRecord | 2005-08-15 23:16 | コミケ68夏コミ2005

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